山廃3種飲み比べ
posted on 2022-11-14
updated on 2022-11-15
山廃日本酒飲み比べ
山廃で造られた日本酒3種を飲み比べしてみました。
メイン
伝統のある酒母造りのことを「山廃仕込み」といいます。
日本酒造りでは酵母を培養して発酵させる酒母という液体を使用します。
酒母造りは麹造りの後に行われる製造工程です。水・米麹・蒸米などを酒母室のタンクで混ぜて、その後のもろみ造りの工程へと進みます。
山廃仕込みは酒母造りの一種であり、米をすり潰す工程の「山卸」を廃した仕込み方法のことです。
山廃仕込みは、乳酸を増やす工程の山卸を省いても、酵素の力で米を溶かす米麹の特徴を活かして酒母が造られます。
今回はそんな山廃仕込みで造られた日本酒3種を飲み比べてみました。
銘柄レビュー
雪の茅舎 山廃純米吟醸 秘伝山廃
秋田県を代表する銘柄、雪の茅舎の秘伝山廃。フルーティで華やかな香りと、きめ細やかなやわらかい口当たりが特徴。
蔵元:株式会社齋藤酒造店
銘柄:雪の茅舎|山廃純米・生酒
販売価格:税抜1,870円(720ml)|税抜3,740円(1,800ml)
使用米:山田錦(麹米)|あきた酒こまち(掛米)
精米歩合:55%
アルコール度数:16度
日本酒度:+1 やや辛口
酸度:1.8
商品販売元:齋藤酒造店
久保田 純米大吟醸 山廃仕込み 碧寿
山廃仕込みで造られた純米大吟醸。
どっしりとした山廃らしさを感じる旨味と、爽やかですっきりとした印象の酸味がバランスよく合わさったキレのある軽めの味わい。
蔵元:朝日酒造株式会社
銘柄:久保田 碧寿|純米大吟醸・山廃仕込み
販売価格:税抜2,230円(720ml)|税抜5,030円(1,800ml)
使用米:五百万石
精米歩合:50%
アルコール度数:15度
日本酒度:+2
酸度:1.2
商品販売元:朝日酒造株式会社
菊姫 鶴乃里
きくひめ つるのさと
「鶴乃里」は毎年開催される世界最大規模のワインコンテスト「I・W・C(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」が2007年にSAKE(日本酒)部門を新設した時の栄えある 初代チャンピオン・サケ(最優秀賞)を受賞した日本酒です。
山廃仕込らしい力強さの中に、繊細でエレガントな旨味を兼ね備えた味わい。
バナナのような甘い香り。
爽やかでミルキーな風味が口中に広がります。
さっぱりと引き締まった酸味がアフターに残ります。
蔵元:菊姫合資会社
銘柄:菊姫 鶴乃里
販売価格:税込2,200円(720ml)|税込4,400円(1,800ml)|楽天市場
使用米:兵庫県吉川町・特A地区山田錦100%
精米歩合:65%
アルコール度数:16度
日本酒度:中庸タイプ
酸度:1.2
商品販売元:菊姫合資会社
要素評価