大吟醸のおすすめランキング9選!大吟醸の魅力を味わえる人気の日本酒
posted on 2022-03-14
updated on 2022-08-29
はじめに
「日本酒を飲んでみたいけれど、味やにおいが少し苦手」そのように考えている方は、意外と多いかもしれません。そんな方におすすめなのが「大吟醸酒」です。
大吟醸酒は、果実や花を思わせる華やかでフルーティな香りがあり、味わいもすっきりとして爽やか。普段食べているお米からできているとは思えないような、さらっとした日本酒です。
この記事では、大吟醸酒の特徴と、おすすめの大吟醸酒について説明します。日本酒に興味はあるけれどあまり飲んだことがないという方は、ぜひ参考にしてみてください!
大吟醸の特徴
大吟醸酒は、フルーティで華やかな香りとすっきりした味わいが特徴です。その秘密は、「吟醸造り」という醸造方法にあります。
その中でも一番わかりやすい特徴は、精米歩合の違い。精米歩合とは、酒造米をどのくらい削っているかをあらわす数値です。たとえば「精米歩合70%」というと、表面の30%を削り取っているということ。
大吟醸酒では精米歩合が50%以下と決められており、米の半分以上を削り取って使用します。米の表面にはうまみや雑味を感じる成分が多く入っているため、これを削ることで雑味の少ない日本酒ができる、というわけです。
また、大吟醸酒とは別に「純米大吟醸酒」というお酒を見かけることがあるでしょう。大吟醸酒との大きな違いは、原材料です。大吟醸酒には「醸造アルコール」という酒造用アルコールが入っていますが、純米大吟醸酒には入っていません。傾向として、醸造アルコールが入っているお酒はすっきりとした味わいに、米だけのお酒は米本来のうまみが残るしっかりとしたお酒に仕上がります。
おすすめの大吟醸ランキング9選
大吟醸の魅力を存分に味わえる、有名銘柄を中心におすすめの日本酒を紹介します。
「大吟醸をあまり飲んだことがない」という方の入門編として適したものを選んでいますので、ぜひ参考にしてみてください。
黒龍 ⼤吟醸
福井県の酒蔵で作られる、こだわりの大吟醸酒です。酒造好適米として名高い「山田錦」を50%まで磨いて造られる大吟醸酒は、とても華やか。花のような香りを感じて、口当たりは柔らかく爽やかでさらさらと心地よく飲めます。
上品でくせを感じないお酒なので、幅広い料理と合わせて楽しめます。ぜひ冷やして冷酒として飲んでみてください。
龍力 米のささやき 大吟醸
たつりき だいぎんじょう こめのささやき
1979年から造られている、龍力を代表する大吟醸酒です。「World Wine Championships」にてプラチナメダルを獲得し、その実力は世界でも認められています。
最高級酒米である、特A地区産の山田錦を100%使用。大吟醸らしいフルーティな香りを強く感じ、口当たりにキレがあってのど越しはするするとしています。
しっかりと冷やして冷酒として楽しめば、キレと爽やかさがさらに引きたちます。
特製ゴールド賀茂鶴 大吟醸
だいぎんじょう とくせいごーるどかもつる
昭和33年から製造販売されている、金箔入りの大吟醸酒です。
2014年に、オバマ大統領と安倍首相の会食時に振る舞われた日本酒としても知られています。フラスコのような瓶に入ったお酒は、日本酒の販売棚でもよく目を引きます。
落ち着いた香りは。フルーティだけれど控えめ。柔らかくうまみを感じられる味わいは、口当たりがすっきりと飲みやすくなっています。
花びら型の金箔が入っており、うっすらと黄色みのある色合いはまさに「ゴールド」の名前がぴったりです。
福寿 ⼤吟醸
酒どころの灘に酒蔵を持つ、福寿で醸造される大吟醸です。ノーベル賞の晩餐会では、福寿で造られる「福寿 純米吟醸」が提供されていることでも知られています。
「International Wine Challenge」「International Sake Challenge」で何度も金賞を取っている大吟醸は、原材料に兵庫県産山田錦を使用しており、「兵庫県認証食品」の認定を受けています。
果実のようなみずみずしさを感じるきれいな香りで、口当たりはうまみがあって飲みやすいお酒です。料理に合わせるのもよいのですが、すっきりと冷やして食前酒としてもおすすめです。
越の誉 ⼤吟醸
米どころの新潟県で、1814年に創業された酒蔵で造られる大吟醸酒です。
造られるお酒は数々の賞を受賞し、「全国最高名誉賞」の受賞歴もある伝統的な酒蔵です。
伝統を守りつつも新しい製品づくりをしており、発泡性の清酒などの面白い商品も出しています。
越の誉は全体的にキレのよいお酒が多いのですが、大吟醸酒はどちらかといえば芳醇でまろやか。大吟醸酒ならではの繊細さも感じられる、バランスのよいお酒です。
梅錦 ⼤吟⾟⼝
四国の愛媛県にある酒蔵で造られる大吟醸酒です。梅錦では日本酒だけではなく、クラフトビールやクラフトリキュールも造られています。
山田錦を50%まで磨いて造られた大吟辛口は、きりっとした辛口の味わい。なめらかでしっかりとしたコクの感じられる味わいは、日本酒好きな方にぴったりです。
どんな料理にも合わせやすいので、好きなおつまみと一緒に楽しんでみてください。
八海山 大吟醸
だいぎんじょう はっかいさん
地酒を飲まれる方なら、一度は名前を聞いたことがあるであろう「八海山」。そこで醸造されている大吟醸酒です。
八海山の製品は、「理想の酒」「特別な酒」をめざして造られています。「メーカーには品質責任だけではなく供給責任がある」という理念をもとに、質を担保しながら生産量も追及しています。
八海山の大吟醸酒は、精米歩合が40%まで磨かれた酒米を使用。華やかな香りがたち、口当たりは柔らかくさらさらと飲めます。うまみやコクも感じられ、雑味を感じさせないきれいなお酒です。
白雪 大吟醸 ひやしぼり
「山は富士、酒は白雪」で著名な、兵庫県の小西酒造で造られる大吟醸酒です。
小西酒造の創業は、1550年。実に470年以上の歴史を誇っています。
近年では日本酒だけにとどまらず、焼酎やリキュール、ビールの製造・輸入も幅広く手掛け
ています。
この「大吟醸ひやしぼり」は、しぼりたての「フレッシュ・フルーティ」が際立つ味わいです。
華やかでみずみずしさの中にコクも感じられる味わいは、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」最高金賞を受賞しています。
仕込みに使用しているお米については、ラベル裏のQRコードから産地が調べられるのも消費者にとっては安心できるポイントです。
北秋田 大吟醸
きたあきた だいぎんじょう
「大吟醸 北秋田」をコンビニエンスストアやスーパーマーケットの棚で見たことのある方は、少なくないのではないでしょうか。
商品名のとおり、秋田県北部の大館市にある酒蔵で醸造されている大吟醸酒です。
驚くべきは、720ml瓶が1,000円程度で販売されているというそのコストパフォーマンスです。
品質に妥協せず、1,000円で販売できるような大吟醸酒を目指して開発された、大吟醸北秋田。
秋田の良質な天然水を使用し、大きなタンクを使用して大量に仕込むことで、そのコストパフォーマンスを実現しています。
さらっとしつつもふくよかさを感じられる味わいで、香りは華やかでフルーティさが特徴的です。
不織布に包まれた高級な見た目の華やかな味わいの大吟醸酒が、スーパーなどで1,000円程度で手に入るのは価格破壊といっても過言ではないでしょう。
おすすめの大吟醸の採点まとめ
ここまで、おすすめの大吟醸酒について説明してきました。大吟醸酒は酒蔵でも中心的な商品が多く、点数では計れないような魅力を持っています。
どれもおすすめなので甲乙をつけがたいのですが、採点についてまとめてみました。
外観:色の濃淡
<淡い>
・八海山 大吟醸
・黒龍 大吟醸
・越の誉 大吟醸
<濃い>
・大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴
・白雪 大吟醸ひやしぼり
・龍力 大吟醸 米のささやき
大吟醸は精米歩合が高く、基本的に色はつきにくいお酒です。今回挙げたものでいえば、賀茂鶴以外は正直いって大差はありません。
「色の濃い日本酒がよい」という場合は、大吟醸酒ではなく純米酒などの方が選択肢は増えます。
なお、保管状態が悪い場合に色のついてしまう場合がありますので、保管には十分注意しましょう。濃い>淡い>
香り:香りの強弱
<弱い>
・大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴
・白雪 大吟醸ひやしぼり
・大吟醸 北秋田
<強い>
・黒龍 大吟醸
・八海山 大吟醸
・龍力 大吟醸 米のささやき
香りの強弱というものの、大吟醸はおおむね香りが強いお酒です。
たとえばゴールド賀茂鶴や白雪 大吟醸ひやしぼりは、この中では香りが弱い部類となっています。しかし、本醸造酒や普通酒と比較すると、その強く華やかな香りに驚いてしまうかもしれません。
香りの強弱については、「このラインアップの中では相対的に香りが弱い」という意味で捉えてください。強い>弱い>
味わい:味わいの総評
<淡麗>
・龍力 大吟醸 米のささやき
・八海山 大吟醸
・黒龍 大吟醸
<濃厚>
・大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴
・福寿 大吟醸
・越の誉 大吟醸
大吟醸種は、日本酒の味わいのタイプで言うと「薫酒(くんしゅ)」というカテゴリーです。薫酒というのは、淡麗で華やかな香りを持つお酒を指します。そういったことから、大吟醸酒は全体的に淡麗なタイプとなっています。
この評価も相対的なものになっていますので、ここにあるものより濃厚な味わいのものを飲みたい場合は、純米酒や純米吟醸酒を選ぶとよいでしょう。濃厚>淡麗>
まとめ
ここまで、大吟醸酒の特徴と、おすすめの大吟醸酒について説明しました。
大吟醸酒は、華やかな香りやさわやかな口当たりが特徴。普段あまり日本酒を飲まない方や、ワインがお好きな方でも非常に飲みやすいので、日本酒入門にぴったりです。
ここに挙げたもの以外にも、大吟醸酒はたくさんあります。ぜひ飲み比べてみて、お気に入りの1本を探してみてくださいね!
ただし、日本酒度・酸度は表記が必須ではないため、ラベルに記載されていない場合も多々あります。日本酒度・酸度が分からないときは、酒の名前に「辛口」「超辛」などの言葉が入っている銘柄を選び、まず試しに飲んでみるというのも一つの方法です。
ぜひこの記事をきっかけに、日本酒の世界をさらに深く楽しんでみてください。
知院ゆじ
・日本ビール検定 - 2級
・ソムリエ
・唎酒師(ききさけし)
ワインだけではなく、日本酒もビールも好きなおじさんです。ソムリエ以外に「唎酒師」「日本ビール検定2級」の合格実績があります。
「僕の書いた文が、お酒のつまみになればとてもうれしい」をモットーに、誰にでもわかりやすい内容となるように記事作成しています。
温泉に行ってその土地のお酒を飲むのが好きなのですが、いつも妻の運転手なのでなかなか飲めないのが悩みです。