「ワインに使われるブドウによって、香りや味わいはどう違うのだろう?」そのような疑問を持たれるワイン初心者の方は、少なくないでしょう。ワインに使われる主なブドウは約50種類で、それぞれを使用したワインには大きく特徴が表れます。
この記事では、赤・白・ロゼワインの代表的な品種と特徴について詳しく説明します。
「ラベルに書いてあるブドウ品種を見ても選び方がよくわからない!」といった方に役立つ情報となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
代表的なワイン用ブドウ品種一覧・特徴
世界には1万種類以上のブドウがあり、そのうちワインの醸造で使用されるのは主に約50種類となっています。その中でも代表的なブドウ品種を赤・白・ロゼに分けて紹介します。
赤ワインに使われるブドウの種類一覧
代表的な赤ワインの品種については、次の通りです。赤ワインに使用されるブドウはタンニン分(ポリフェノールの一種)が強く、外皮の色が濃い特徴を持っています。
■赤ワイン用
品種名 | 主な生産地 | 香りの特徴 | 主要なワイン |
---|---|---|---|
ピノ・ノワール | フランス・アメリカ・ドイツなど | ラズベリー・チェリー・赤い花など | ロマネ・コンティ ジュヴレ・シャンベルタン |
カベルネ・ソーヴィニヨン | フランス・チリ・アメリカなど | カシス・スパイス・ハーブなど | シャトー・マルゴー オーパス・ワン |
メルロー | フランス・イタリア・アメリカなど | ブラックチェリー・スパイス・プルーンなど | シャトー・ペトリュス プピーユ |
シラー/シラーズ | フランス・オーストラリアなど | 黒コショウ・ブラックチェリー・チョコレートなど | エルミタージュ コート・ロティ |
テンプラニーリョ | スペイン・ポルトガルなど | プラム・ベリー・スパイスなど | ベガ・シシリア・ウニコ ドミニオ・デ・ピングス |
マルベック | アルゼンチン・フランスなど | スミレ・黒コショウ・なめし皮など | マルベック・ド・カオール マルベック・アルヘンティーノ |
カルメネール | チリなど | カシス・コーヒー・ビターチョコレートなど | カルメネール・リゼルヴァ |
ガメイ | フランスなど | イチゴ・赤い花・ラズベリーなど | ボジョレー・ヌーヴォー |
マスカット・ベーリーA | 日本 | イチゴ・キャンディーなど | シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベリーA |
ガルナッチャ | スペイン・フランス・イタリアなど | イチジク・コショウ・きのこなど | シャトーヌフ・デュ・パプ |
ネッビオーロ | イタリア | スミレ・チェリー・トリュフなど | バローロ バルバレスコ |
サンジョヴェーゼ | イタリアなど | ブラックチェリー・スミレ・プラムなど | ブルネロ・ディ・モンタルチーノ キャンティ |
ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ地方が原産の黒ブドウ品種です。
フランスをはじめアメリカやドイツなど各国でも栽培されており、ドイツでは「シュペート・ブルグンダー」、イタリアでは「ピノ・ネロ」など、さまざまな別名を持っています。
渋さは控えめで繊細かつ柔らかいワインができ、赤い花を感じるような華やかさと、チェリーやベリー系のような果実香と味わいが特徴です。
ブルゴーニュを代表する赤ワイン「ロマネ・コンティ」から日常飲まれるクラスのワインまで幅広く使用され、シャンパーニュの原料としても一部使用されています。
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは、フランス・ボルドー原産の品種です。
色が濃くどっしりとした渋みと酸味の強いワインになるのが特徴で、長期熟成にも向いています。
造られたワインはカシスやチョコレート、スパイスやハーブのような風味が感じられます。
ボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨン単一でワインを造られることは少なく、他のブドウをミックスして醸造するのが一般的です。一方アメリカやチリでは、カベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインも多く見られます。
メルロー
メルローはフランス・ボルドー原産の品種で、世界的に人気があります。
色は濃く、柔らかい果実味とおだやかなタンニンを持ち、渋みが苦手という方でも飲みやすいワインに仕上がります。
全体的に飲みやすいワインとなりますが、長期熟成にも耐えられる力強さと濃厚さもあわせ持っているのが特徴的です。
ボルドーの右岸では主要品種として使用され、左岸ではカベルネ・ソーヴィニヨンの補助的な役割で使用されることが多くなっています。
シラー/シラーズ
シラーは、フランスのローヌ地方を代表する品種です。フランスとオーストラリアで多く栽培されており、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれています。
シラー/シラーズで醸造したワインは、黒コショウを感じるスパイシーさと長期熟成にも耐える力強さが特徴です。その一方でフルーティーさも残っており、産地によって表情の変わる品種だといえます。
カベルネ・ソーヴィニヨンなど他の品種とブレンドして醸造されることも多く、ローヌ地方では白ブドウと混醸される伝統的な製法があります。
テンプラニーリョ
テンプラリーニョはスペインを代表するブドウ品種で、その90%以上がスペインとポルトガルで栽培されています。
「センシベル」「ティント・フィノ」「ウル・デ・リェブレ」など、スペイン国内でもさまざまな呼び方で呼ばれています。
造られるワインは、スペイン全土で栽培されているため産地によってさまざまな特徴を持っています。
全体的に酸味や渋みのバランスがよい、ベリー系の香りを感じる上品で華やかなワインが多いです。
マルベック
マルベックはフランス原産の品種ですが、現在ではそのほとんどがアルゼンチンで栽培されています。
造られるワインは「黒ワイン」と称されるほど色が濃くなるのが特徴です。
コショウやなめし皮などのスパイス系の香りと、ベリーやスミレの花などのフルーティーさを感じられる、コクのあるパンチの効いた味わいのワインとなります。
フランス産のワインの方がよりタンニンや酸味が力強く、アルゼンチン産のワインはややソフトな味わいとなるワインが多くなります。
カルメネール
カルメネールは、フランスのボルドーが原産のブドウ品種です。現在では産出量のほとんどがチリとなっており、チリを代表する品種として知られています。
長い間メルローと混同されていた経緯があり、造られるワインはメルローとよく似た特徴を持っています。
造られるワインは色が濃くズシっと重厚で、力強い酸味と柔らかいタンニンが特徴的です。赤色の果実やチョコレートなどを感じる、バランスの良いワインが多く造られています。
濃厚ですが長期熟成にはあまり向かず、若いうちに飲むとよいでしょう。
ガメイ
ガメイは「ボジョレー・ヌーヴォー」でよく知られるフランスのボジョレー地方が原産の品種です。
全体的に色合いが淡く、イチゴのようなフレッシュで飲みやすいワインです。
ボジョレー・ヌーヴォーの印象が強く早飲みのイメージがありますが、最高ランクのボジョレーになると数年の熟成に耐えられるしっかりしたワインも造られます。
マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーA(ベリーAとも呼ばれる)は、日本固有のブドウ品種です。
赤ワイン用のブドウとしては、国内で最大の生産量となっています。醸造用としてだけではなく生食用としても利用され、産出量の約半分は山梨県で栽培されています。
色合いは淡くフレッシュでフルーティーなワインになり、ベリーの果実やキャンディーのような甘い香りが特徴です。
ガルナッチャ
ガルナッチャはスペイン原産の品種で、他国では「グルナッシュ」「カンノナウ」などと呼ばれています。
ガルナッチャとは宝石の「ガーネット」を意味し、造られるワインはガーネットのような鮮やかな朱色となります。
まろやかな果実味にキノコのような土っぽさも感じられ、渋みが少なく口当たりは柔らかいのが特徴です。
単一品種で造られることは少なく、シラー/シラーズやムールヴェドルなどの品種と合わせて使われることが多くなっています。
ネッビオーロ
ネッビオーロは、イタリア独自のブドウ品種です。
バローロやバルバレスコといったイタリアを代表するワインに使用され、ブドウの栽培も非常に難しいとされています。
ネッビオーロから造られるワインは、長期熟成型のしっかりとしたボディのワインとなるのが特徴です。
ルビーのような色合いでベリーやきのこ、ハーブやスパイスなど複雑な香りと味わいを持ったワインとなります。
サンジョヴェーゼ
サンジョヴェーゼはイタリアで最もポピュラーな赤ワインの品種です。
代表的な産地はトスカーナ州で、キャンティやブルネロ・ディ・モンタルチーノなど著名なワインで使われています。
多くのワインに使われる品種なので、造られるワインによって特徴に違いが出ます。チェリーやプラムなど華やかでしっかりとした酸味を持つワインが、全体的に持つ傾向といえるでしょう。
白ワインに使われるブドウの種類一覧
代表的な白ワインの品種は、次の通りです。いわゆる「白ブドウ」が中心で、色が薄くタンニン分は少ないのが特徴です。
■白ワイン用
品種名 | 主な生産地 | 香りの特徴 | 主要なワイン |
---|---|---|---|
シャルドネ | フランス・アメリカ・オーストラリアなど | リンゴ・レモン・バターなど | シャブリ モンラッシェ |
ソーヴィニヨン・ブラン | フランス・アメリカ・ニュージーランドなど | グレープフルーツ・青草・ハーブなど | パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー サンセール |
リースリング | ドイツ・フランス・オーストリアなど | 白桃・白い花・ハチミツなど | トロッケンベーレンアウスレーゼ アルザス・リースリング |
マスカット | フランス・イタリア・スペインなど | マスカット・オレンジ・ハチミツなど | モスカート・ダスティ ミュスカ ド ボーム ド ヴェニース |
竜眼 | 日本 | 洋ナシ・白い花・ライチなど | 善光寺竜眼 |
甲州 | 日本 | ミカン・ナシ・みりんなど | シャトーメルシャン 山梨甲州 甲州シュール・リー |
ミュスカデ | フランス | ハーブ・青草・グレープフルーツなど | ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ |
ヴィオニエ | フランス・アメリカ・オーストラリアなど | モモ・アンズ・スパイスなど | コンドリュー コート・デュ・ローヌ |
ピノ・グリ | フランス・イタリア・ドイツなど | 洋ナシ・ハチミツ・黄桃など | アルザス ピノ・グリ |
セミヨン | フランスなど | ハチミツ・メロン・白い花など | シャトー・ディケム シャトー・オー・ブリオン・ブラン |
パロミノ | スペインなど | アーモンド・スパイス・麦わらなど | シェリー |
マカベオ | スペインなど | 白い花・ハーブ・レモンなど | カヴァ |
フルミント | ハンガリー | リンゴ・ライム・アンズなど | トカイ・アスー・エッセンシア |
シャルドネ
シャルドネは、フランス・ブルゴーニュ地方が原産の品種です。現在ではワインを造る国のほとんどで栽培されている、世界各国で栽培されている人気品種です。
品種そのものの個性的な特徴は少なく、産地や作り手によってさまざまなタイプのワインが造られます。
シャンパーニュの原料としても使われ、冷涼な地域では「きりっとした切れ味の爽やかなワイン」、温暖な地域では「トロピカルフルーツやバターのような重厚な風味を持つワイン」など、いろいろなキャラクターのワインができるのもシャルドネの特徴といえます。
ソーヴィニヨン・ブラン
フランス原産の品種で、現在では世界各国で栽培されています。「ブラン・フュメ」「フュメ・ブラン」という別名で呼んでいる国や地区もあります。
造られるワインは、すっきりと爽やかな風味になるのが特徴です。青々とした草やハーブのような香りを持ち、グレープフルーツのようなフレッシュな酸味が感じられます。
多くの地域では辛口ワインとなりますが、フランスのソーテルヌ地方で造られる貴腐ワイン(極甘口ワイン)の原料としても使用されます。
リースリング
リースリングはドイツを代表するブドウ品種で、冷涼な気候で多く作られています。
ブドウは酸味が非常に強いのが特徴で、造られるワインは辛口から極甘口まで多種多様です。
辛口ワインでは、フレッシュレモンのようなピリッとした酸味と白い花のような香りのワインとなります。
一方で貴腐ワインなどの極甘口になると酸味が柔らかく感じられ、はちみつやオイルのようなねっとりとした香りと甘みを感じられるようなワインに仕上がります。
マスカット
マスカットは、食用でもよく知られているブドウ品種です。「ミュスカ」「モスカート」「モスカテル」など、国や地域によってさまざまな名前で呼ばれています。
マスカットは種類が多いのも特徴で、日本でマスカットとよばれるブドウは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を指すことが多いです。
「ムスク(じゃ香)のような香りがする」というところから名付けられたように、独特のマスカット香が一番の特徴です。
造られるワインはフレッシュなものから濃厚なものまであり、他のブドウ品種と比べて甘口に仕上げられることが多くなっています。
竜眼
竜眼は日本で栽培され、食用にもされている品種です。長野県の善光寺近辺で古くから栽培されており、「善光寺ブドウ」とも呼ばれています。
ライチや白い花のような繊細な香りとバランスの良い口当たりは、日本料理にぴったりです。
市場にあまり多くは出回っていませんが、今後評価が高まるポテンシャルを持った品種だといえるでしょう。
甲州
甲州は1300年の歴史をもつ、日本の固有品種です。果皮は薄い赤紫色で、生食用としても流通しています。
甲州から造られるワインは、「和」を感じさせる香りと味わいが強く出るのが特徴です。さらっとしてさっぱりとした味わいで、ミカンやナシなどの香りを感じる繊細なワインとなります。
近年では「シュール・リー」という澱(おり)を残した製法も導入され、繊細な中にもコクを感じられるワインも多く出ています。
ミュスカデ
ミュスカデは「ムロン・ド・ブルゴーニュ」という別名の通り、フランスのブルゴーニュが原産の品種です。現在、ブルゴーニュではほとんど栽培されておらず、ロワール川流域で産出されるものがほとんどです。
造られるワインは青々として軽い口当たりのものが多く、ハーブの香りやグレープフルーツのような爽やかさが感じられます。
「シュール・リー」製法で造られるワインが多く、独特のコクと旨みが感じられます。
なお、名前の似ている「ミュスカ」「ミュスカデル」などとはまったくの別品種です。
ヴィオニエ
フランスのコート・デュ・ローヌ地方原産の品種です。
最近になって人気が出てきた品種で、アメリカやオーストラリアなどでも広く栽培されるようになりました。
造られるワインは重く濃厚な傾向で、モモやハチミツのような濃厚な香りと、スパイスのような複雑な後味が特徴です。
近隣のコート・ロティ地区では、シラーを使用した赤ワインに混ぜて醸造することが許可されており、ワインに柔らかさと華やかさを加えるといった利用もされています。
ピノ・グリ
ピノ・グリは、ピノ・ノワールが突然変異して出来たブドウ品種です。イタリアでは「ピノ・グリージョ」、ドイツでは「ルーレンダー」「グラウブルグンダー」という別名で知られています。
気温の低いところで栽培されることが多く、近年ではアメリカやニュージーランドでも栽培され始めました。
ボディ豊かで落ち着いた酸味のワインとなり、モモのような果実味とまろやかさをあわせ持つワインとなります。
セミヨン
主にフランスのボルドー地区で栽培されている品種です。
単体で使用されることは少なく、ボルドーではソーヴィニヨン・ブランとミュスカデルとの混醸が大半です。
はちみつや花のような香りと少しオイリーな風味が特徴で、辛口から極甘口ワインまで幅広く造られます。
とくにソーテルヌ地区で造られる貴腐ワインは極甘口ワインの最高峰として知られ、長期熟成にも耐えられる素晴らしいワインとなります。
パロミノ
パロミノはおもにスペインで栽培されている、酒精強化ワイン(シェリー)に使われる品種です。
パロミノ自体は甘味や酸味などが弱く発酵時に度数があがらないため、通常のスティルワインではなくシェリー酒として醸造されます。
アーモンドやハーブ、トースト香などがシェリーの特徴ですが、ブドウそのものの特徴というよりも、シェリーの製造方法に由来する風味が強くなります。
マカベオ
マカベオは主にスペイン北部で栽培されている品種です。
酸味が強くハーブのような香りが特徴で、早飲みにも長期熟成にも向くワインを醸造できる、許容範囲の広さを持つ品種となっています。
スペインのスパークリングワイン「カヴァ」の原料としても知られており、赤ワインと混醸で使用されるケースも見られます。
フルミント
フルミントはハンガリーを代表するブドウ品種です。
辛口と甘口のワインが両方造られており、とくに極甘口の貴腐ワイン「トカイワイン」の原材料としてよく知られています。
辛口ワインでは強い酸味があり、リンゴやアンズのようなフレッシュさが特徴です。
貴腐ワインになるとナッツやシナモン、ハチミツのようなスパイシーで濃厚な風味となり、雰囲気がガラッと違うワインとなります。
ロゼワインに使われるブドウの種類一覧
ロゼワインは基本的に赤ワイン用の品種で醸造されます。
そのためロゼワインだけのための品種というのはなく、赤ワインも同時に造られています。
■ロゼワイン用
品種名 | 主な生産地 | 香りの特徴 | 主要なワイン |
---|---|---|---|
グルナッシュ | スペイン・フランス・イタリアなど | スイカ・チェリー・ラズベリーなど | コート・ド・プロヴァンス ロゼ |
サンソー | フランス・南アフリカなど | ザクロ・ラズベリー・スパイスなど | コート・ド・プロヴァンス ロゼ |
グロロー | フランス | ラズベリー・コショウ・ミネラルなど | ロゼ・ダンジュ |
グルナッシュ
グルナッシュ(ガルナッチャ)は先ほど赤ワインの品種として紹介しましたが、ロゼワインも造られています。
南フランスのプロヴァンス地方では、スイカやベリーのようなさわやかですっきりとしたロゼワインとなり、赤ワインとは少し雰囲気の違った仕上がりとなります。
ロゼワインとなったグルナッシュは熟成にはあまり向かないため、若いヴィンテージで楽しむのがおすすめです。
サンソー
サンソーはフランスや南アフリカで栽培されている、赤ワイン用の品種です。
南アフリカでは、そのまま赤ワイン用として醸造されることが多いです。一方南フランスでは、ロゼワインの原料として使われます。
ラズベリーなどを感じるしっかりとした酸味が特徴で、ロゼワインを造る際は果実味を足すために混醸して利用されます。
グロロー
グロローはフランスのロワール地方で栽培される、赤ワイン用のブドウ品種です。しかしながら赤ワインとして醸造されることは少なく、ロゼワインの原料として使用されるのがメインとなります。
グロロー種で造られたロゼワインはやや甘口で飲みやすく、ベリーやミネラルを感じるすっきりとした飲み口になるのが特徴です。
価格帯も抑えられており、日常ワインとして飲むのに最適なワインが造られます。
ブドウの品種からワインを選んでみよう
同じように見えるワインでも、ブドウの品種が違えばまったく違った味わいとなります。
また同じぶどうを使用していても、産地や醸造法が違えばキャラクターの違ったワインに仕上がるのです。
ワイン用のブドウ品種は50種類ほどですが、代表的なブドウの特徴を知るだけでもワイン選びが楽しくなります。
ぜひ気になった品種のワインをいくつか手に取ってみて、風味や色合いなどの違いを楽しんでみてください。